フィヨルドの少女 (Fjord’s Girl)

[Verse 1]
氷河がきら
めいている
夜明けの色を
ちりばめて
童話のよう
な街に
訪ねて来たのに
すれ違い

[Chorus 1]
三日も
前に
雪の汽車で
消えたのさ

[Verse 2]
うわさの糸
が切れて
行方を知って
いる人もない

[Verse 3]
あの娘は
友だちさえ
作らないよと
誰か言う
あの娘を
人嫌いに
させたあやまち
はぼくにある

[Chorus 2]
昔の
ままの
黒いコート
着てるのか

[Verse 4]
子供の
雪つぶてが
薄いガラス窓
こわしたよ

[Chorus 3]
三日も
前に
雪の汽車で
消えたのさ

[Verse 5]
南へ向っ
たのか
それとももっと遠い
北の街
吹雪が
急に止んで
遠い岬まで
晴れてゆく

[Outro]
心にささった氷の
破片が溶けてゆく