ちりぬるを (offering sake)

[椎名林檎と中嶋イッキュウ「ちりぬるを」歌詞]

[Verse 1]
用意されてた目次
そのまま繰り出す日本列島
木蓮、あの乳白色
さあご覧あれよ あれよと小豆色へ
雨が止んでは鉄線も

[Verse 2]
四方位
頻りに毛たたまりく蠢くから
五感 六感
を閉じてしまりをくなるでしょう
まあご覧おどろおどろし
ちょっとしんどい
いや逃げ果せるだろうか

[Chorus]
「あいたいです
手わたせずじまりのお礼
まだある
今日にいなくならないで
まっておいて行かないで」と
云っても聞こえないね

[Verse 3]
脅威
頭を擡げるあの小さな疑い
述懷
さめて途中で気付けたら
もう少し傍にいられた
かなりきつい
過度に欲していたのだろうよ

[Chorus]
「ねえずっと
ひとの具合ばっか見ていない？
他者より
自分を気にしておいてくれ
まっておいて行かないで」と
いよいよ妙な独善

[Bridge]
有象無象の愛を飲み干して
靈感宿した
引き換えに
あなたは 命を差し出した
そうでしょう？
まあまあ幸福だったって云って欲しい

[Outro]
あゝいっそ
最期にもっと伝えたかったけどいま
依然として思っています
むしろ、前以上に大好きです
ぐっすり寢やしゃんせ
深い夢見やしゃんせ