String of the moon

撃ち抜いて描く軌道、まわる白昼
どこまでも細い細い影と遠回りした
うまれゆく新しい領域にひとり
息をするだけで加速してゆく冴えた辻褄

ゆるい夢の端蝶結び
迷いながらなぞる月輪
ゆがむ零の縁追いかけた
遠い焦点にたどり着く

散る、来る、「さよなら」
曖昧、めじるし
全ては、観測
愚かな、詮索
くる、くる、「左様なら」
どこにも、いないし
全ての、観測
どこかな、

ゆるい夢の世の線路にて
迷いながらなぞる月輪

撃ちぬいて描く円弧の微か先へ
どこまでも細い細い影のおわりへ
月詠の場所を示すものは数字だけかな
息をするだけで加速してゆく冴えた解釈

穏やかに流る熱の場所を探して
嫋やかに走る波の長さ覚えて
月詠の座標決めるものは数字だけかな
息をするだけで加速してゆく冴えた解答

散る、来る、「さよなら」
曖昧、めじるし
全ては、観測
愚かな、詮索
散る、来る、「さながら」
愛とか、目明し
全ての、観測
世界の、詮索
くる、くる、「左様なら」
どこにも、いないし
全ての、観測
どこかな、

撃ちぬいて描く円弧の微か先へ
どこまでも細い細い影のおわりへ
月詠の場所を示すものは数字だけかな
息をするだけで加速してゆく冴えた解釈

穏やかに流る熱の場所を探して
嫋やかに走る波の長さ覚えて
うまれゆく新しい領域 イチの現実
息をするだけで加速してゆく冴えた辻褄