ソテイラ (Soteira)

[しとお「ソテイラ (ft. 裏命)」歌詞]

いつか天に還りたくば
生の答えを知りたくば
正すために祈りなさい
その穢れを救いましょう

あの声が私の頭に響いたのです。そうして私は救われたのです。
ただ一人の迷子でしかなかった私を、主は導いてくれまし[た]

この目には悪魔の血の色が見えるようになりました。
この耳には、救けを呼ぶ声が聞こえるようになりました。
私が成すべきことはただひとつになった。
いいえ、それはきっと生まれたその瞬間から……。
私は目を覚ましただけだったのでしょう。

主は私を器としてくださった。
主は私に役目をお与えになった。

ならば私は、ただ全てを救うためにその血を浴びましょう。

その臓物を晒しなさい。
全てを供物として主に捧げましょう。
きっとそれは浄化されて、あなたはきっと清らかな命に還ることができる。
私に委ねなさい。私が執行しましょう。

主はそれを望んでいるのです。

迷える羊 あなたに囁く声は
天使か神かそれとも 悪魔か？
ええ いいでしょう、救いましょう
何を恐れているのか
苦痛も死も通過点よ
その先へ いきたいでしょう
然れば 委ねなさい

あぁ まるで救世者
慈悲であったはず
「救けて」その声が
聞こえてしまった

祈りましょう あなたのために
救いましょう 差し出しなさい
その血に流れる悪魔を
殺しましょう
肉体の死を恐れるな
私に委ねればいいわ
あぁ なんて尊い言葉
主よ我らに愛を！

その手は慈愛か楽欲か 愚かな我らを導き給え

それが間違いと？

ええ、その思考こそが証明でしょう。
貴方はもう人ではないのですよ。

死を恐れるのは、
この世を陥れるために生まれた悪魔の考えでしょう。

大丈夫、私が貴方を救ってあげますから。

貴方はもう命ではない。
貴方はもう人間ではない。
貴方はもう何も間違えることはない。
貴方はもう逃げられない。

主よ、我らに愛を。
哀れな迷子に救いを。

「……これじゃいけないわ」 『一体何が？』
「すべて過ちよ」 『すべて慈愛でしょう』
「神を騙るなんて」 『救けを』
「求めていたのに！」 『求めていたでしょう』
『すべて正しいわ』 「そんなわけない」
『彼らのためだわ』 「みんな苦しんでた」
『でも聞こえるでしょう？』
「あぁ、」
「救いを呼ぶ声……」『私を喚ぶ声！』

それじゃあ今すぐ始めましょうか
天地 神様 全てに懺悔を
救いを求めているのはどちら？
私が本当に欲しいのは、きっと

ねえママ ずっと遠い昔
私がなりたかったもの なんだった？
忘れちゃったの
いい子でいたかったのに
「ありがとう」のためだったら
なんだってできる気がした
本当にできてしまった
ねえ、赦して

ねぇ、貴方が最期に聞くのが私の声で良かった。

祈りましょう あなたのために
救いましょう 差し出しなさい
その血に流れる悪魔を
殺しましょう
肉体の死を恐れるな
私に委ねればいいわ
あぁ なんて尊い言葉
主よ我らに愛を！

人間の業と欲こそ この世で一番醜い
清らかな身で神を迎え入れましょう
死こそ無償の愛である
死こそが救いであるのだ
怖いでしょう 手を貸しましょう
我こそが ソテイラ

溺れていたのは欲か愛か
さて あなたの善はどちらでしょう？