もう出会うことが無くても
視線が交じる 100ms(㍉秒) も存在しないとしても、
一瞬出会った時から ずっと、ずっと
繋がっているんだ 量子のレベルで。
ふと見上げた時 天国や地獄みたいに
無色の何かが覆(おお)ってなんてなくて
生きた空が まだあるなら
きっとどこかで 量子がもつれているから。
僕のこの歌を意識の隅にでも
置くのがこれで最後かもしれない
どんな出会いだって “閉じる” までは
数秒あれば長い方
そう 僅かなアクセスが未来を真逆に向ける
飛び立つ蝶の 決定的アルゴリズムが 迷うほどの風吹く
もう一度手を伸ばしても
扉が閉まる 100ms(㍉秒) 前 届かないとしても
9次元に絡む結び目 その向こう
僕らの場所がある 量子のレベルで。
ふと目覚めた時 窮屈に閉じ込められて
生と死が重ね合う夢なんて見ないで!
揺れる空の下にいるなら
きっとどこかで 量子がもつれているから。
二進数の神が 擬似乱数回した
時からずっと 決まり切った軌道
手の中の デバイスが “開く” なら
カオスの挙動を見せる
いま 数億 数兆オーダーのコネクションを繰り返す
下らないループ 干渉し合う波動 もつれて絡まっていく
もう出会うことが無くても
視線が交じる 100ms(㍉秒) も存在しないとしても、
一瞬出会った時から ずっと、ずっと
繋がっているんだ 量子のレベルで。
ふと見上げた時 天国や地獄みたいに
無色の何かが 覆ってなんてなくて
生きた空が まだあるなら
きっとどこかで 量子がもつれて
もう一度手を取りたくて
手を振り終わる 100ms(㍉秒) 前 口だけが開く
無声な空気の振動 振り向けないまま
雑踏に消える
ふと目覚めた時 後悔に 息が震える
昨日がフラッシュバックする夢なんて見ないで
揺れる空の下で泣いて・・・
きっとどこかで 量子がもつれているから。