新しい流行をまとい
はしゃぐ君の愛おしさ
幼い子供のような その笑み
失ってくれるな
春風に桜舞う公園は
今年もいっそう美しい
けれど「昨日の歌」は もう響かない
いつかのようには
かまうもんか
やせ我慢 啖呵をきって見やる空
さまよえど 見つけるだろう
懐かしい明日へとのびた帰り道
花冷えに 震えた俺の肩を
君が強く抱きしめる
投げ銭しておいでよ
穏やかな川面には 花びら
きらめきのむこう たゆたって
淀み 時に流されて 僕らも
小さなひとひらか
手を離すな
心を寄せあって騒げ 宴の声よ
寄る辺なき日々も 見つけるだろう
忘れた夢が残した道しるべ
缶ビールを 押し付けるように そうさ
君の涙も くれたらいい
かまうもんか
手を離すな