侘しく広い食卓
雨音を吸い込んだカーテン
卑しく齧ったパン切れ
なだらかなバターの匂い
大人しく笑って悲しいなら踊って
言葉に出来るなら気の済むまで私を詰って
知らないから 教えてと 目尻を下げ笑う貴方は
どうして どうして そんな美しいのだろう
綺麗な髪を束ね朝早く出かける人
自転車の不快なブレーキが今も忘れられない
真面目に暮らしていたはずがどうして
こんな小さな不安に呑まれそうになるの
この世界を終わらせましょう
きっとこれからもつまらないから
だからサヨナラ
知らないから 教えてと 目尻を下げ笑う貴方は
どうして どうして そんな美しいのだろう